結婚生活の中で、配偶者への倦怠感や束縛感を感じて、独身の頃に戻りたい、とか自由に生活したい、とか思った事はありませんか?
元貴乃花親方と景子さん、その前は清水アキラさんの芸能報道で話題となった「卒婚」
夫婦関係が円満だったら、離れたいとか別れたい、といった考えを持たないと思います。
夫婦の生活は、お互いに好きという気持ちの上に成り立っている他人同士の共同生活です。
長い期間の間に、このバランスが崩れると別々に暮らしたい・暮らそうという方向に向かいます。
卒婚について考えてみました。
卒婚とは?
婚姻は持続したまま、夫婦それぞれが別の道を歩んでいくことをいいます。
卒婚とは2000年代以降の日本における夫婦生活の新しい形態の一つで、婚姻状態にある夫婦が互いに干渉することなく個々の人生を歩んでいくという生活形態のことである。2004年に杉山由美子が著書『卒婚のススメ』で使用した造語。 婚姻関係を維持するので離婚ではない。 【ウィキペディア】
籍を抜いてしまうと「離婚」になるので、卒婚には該当しなくなります。
元貴乃花親方と景子さんは、結果籍を抜いてしまいましたので、卒婚ではなく離婚になります。
同居しながらお互いの生活や行動に干渉しない家庭内別居のスタイルと、別々の住居で暮らす別居スタイルとがあります。
卒婚のスタイルをとる場合の多くは、財産分与・生命保険など、事務的な事で支障をきたすなどの理由からのようです。
きっかけは子育てが終わった時など節目の時
子育て中は子供の事が中心に回り、進学・就職などで巣立つと、今度は自分や夫婦の事に自然と目が向いてきます。
配偶者の定年退職で、家に一日中居る状況が続くと、今までとは別の圧迫感や束縛感を感じますよね。
過去にあった考え方の違い、性格の不一致、子育て方針の違いや毎日の習慣で嫌な事がある、浮気があった…などのトラブルがあった場合、配偶者と距離を置きたい、別に暮らしたい!と思い始めるのがきっかけです。
なぜ、夫婦別の道に進みたくなるのか?
子育て期間が一段落すると、両親が揃って必要となる事柄や行事が少なくなります。
子供が大きくなると、経済面の心配もなくなるため、世間体を気にする事がなくなります。
おそらく、この時期が夫婦別々の道を進むと決める、最後の時期だと思います。
男性も女性も、経済的にも自立しようと思えばできる世代となるため、卒婚に踏み切るのだと思います。
まず夫婦関係の修復を試みて
同居型・別居型どちらでも、経済面・対人面などの事を話し合い、お互いに納得ができた上で始めた方が良いですね。
相手の行動に干渉しない、別居するとなると、経済的にも大変ですし、“家を出る”ので、元の鞘には戻る事が出来ない、という覚悟も、少なからず持って居ないといけません。
一人で住む場合は、寂しさが募るかもしれません。
いちばん良いのは、夫婦がお互いに歩み寄り、関係が修復でき、老後も協力し合って生活して行ければよいのです。
別居を始めてしまってから、こんなはずでは…と後悔してもいけないので、納得いくまで話し合いをしましょう。
それでも卒婚したいなら、準備をしよう
関係修復は無理、一緒に暮らすのも嫌、距離を置きたい!となったら、まず、経済的に自立できるように収入を増やしましょう。
中年になってからの自立は、経済的にかなり厳しいと思います。
定年の年齢を超えても、生涯仕事をして稼いで生活していく覚悟を持つようにしましょう。
まとめ
卒婚は籍を抜かずに同居関係を解消することですが、感覚的には離婚と同等であることが分かりました。
卒婚に踏み切る場合は、計画を立て、経済的に困らないように準備しましょう。
自由を得るには、それなりの準備と代償があります。
卒婚したあとは、自分の人生が楽しくてより良くなるように、最善を尽くしましょう。
そもそも夫婦関係が悪化するのは、夫婦関係を「共同生活」と捉えず、「主従関係」にしてしまうからだと思います。
この主従関係という考えを改めないかぎり、すれ違い、分かり合えず、卒婚はますます増えるのではないかと思います。
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